暗黒星雲

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カテゴリ:塔( 128 )


2007年 08月 09日

2007年5月投稿→8月掲載 栗木京子選

○浪速なるかに道楽の前に立ちアジアの風に吹かれていたり
×労りの言葉を探し検索のサイトを巡る遅い春の日
×野に出でて見つめ合いつつジューシーなバーガーキングを頬張り食べる
×迫り来る発射の時間舌を焼くクッパが旨い食べ終えなくちゃ
○宙吊りの心のように春風に吹かれ揺れてる午後のブランコ
○雨降ったあとの空気が澄みわたりおおひら山が近付いてくる
×春の朝レジの少女が添える手の温もりとともに渡す釣り銭
×かけ蕎麦を分け合う母子の頭上より我が肢体見よと幸田來未はも
○浜寺を過ぎれば見える菜の花のやや苦いそのおひたしの味
○朝食にむいたりんごのその肌のあざの痛みを思いつつ食ぶ
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by araimitsu | 2007-08-09 23:18 |
2007年 07月 14日

俺の・好きな・塔の歌 2007年7月号<若葉集>花山多佳子選より

「塔」の歌を引用するのはやめることにしました。
新井蜜
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by araimitsu | 2007-07-14 11:37 |
2007年 07月 11日

2007年4月投稿→7月掲載 花山多佳子選

×あけぼののトマトケチャップたっぷりとあなたの口に満つオムライス
○きみからの電話待ってる週末の庭を横切るひよどりの影
○さよならといわれた夜に鍋焼きのうどんをふうふう吹きつつ食べる
○宙吊りの心のように春風に吹かれ揺れてる午後のブランコ
○どんぶりの温もりに手を添えながら昨夜のきずをかばって食べる
×もう二度と会わぬと何度思ったか 魅入られてしまったわが心
×見つめればほんのり染まる耳たぶの膨らみかけた花蕾色
×手の甲の深くて赤い爪跡の消えることない夢の刻印
×先約があるからなんてやわらかく断るきみの声は震えて
×通勤のスポーツ新聞捨てかねてHカップを鞄にしまう
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by araimitsu | 2007-07-11 18:23 |
2007年 06月 30日

塔短歌会

私は去年の11月に塔短歌会に入会しました。入会の動機はあまりはっきりしたものではなかったのですが、その一つは「自分の歌をきちんと評価してもらいたい」というものでした。ただ入会時に迷ったことは、結社では古い価値観の歌しか認められないのではないかということです。こういう風に思った理由は多分枡野浩一さんが歌壇から距離を置いていたことが大きいと思います。

入会してみて毎月配布される「塔」という結社誌を読むと多くの歌が高齢の方の歌で、文語で旧かな使いというものです。塔には高名な比較的若い歌人も所属しており、新しい歌を模索する動きもあるようですが、かんたん短歌に投稿されていたような歌とか歌葉新人賞の応募作のような歌の数は限られています。まったく無いわけではなくこれから増えて行くかも知れません。

結社の活動の主なものは結社誌への投稿と歌会ですが、私はまだ生の歌会には参加していません。e歌会といってメーリングリストを使った歌会が行われているので、それに参加しています。そのこともあり私もちょうど歌の評をきちんと書くようにしようと思い始めたところです。

結社には入りましたがインターネットで歌を詠むことをやめるつもりはありませんし、塔という結社の中でも従来の塔の歌風の中に毛色の違った歌を混入させて行きたいと思っています。
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by araimitsu | 2007-06-30 16:24 |
2007年 06月 15日

2007年3月投稿→6月掲載 池本一郎選

○透きとおる固い果肉に触れたくて暗闇のなかナイフを探す
×宿題ができず泣いてる子のようにきみはぐずってるまたぐずってる
○急行の隣の席でメール打つ少女の指はタタタカタタタ
×夏の日に葡萄を盛ったギヤマンが夜空に浮かぶ枯れ枝の先
○ゆっくりと嵐の中を長大な羽を回して立つウインドミル
×やわらかくクリックすれば雲間より春の光が届けるメール
○ネクタイで締め付け甘い欲望がのどからあふれ出るのを防ぐ
○さよならを送信できませんでした圏外ばかり歩いています
×イヤフォンの片耳ずつを分けあって首振る少女たちは明日へ
×君が代を歌った後につぶる目のまぶたの裏に青い日の丸
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by araimitsu | 2007-06-15 17:08 |
2007年 02月 15日

2006年11月→2月号 栗木京子選

○自転車で通うあなたに会釈され酸素が欲しい春の日の朝
×ジーンズのベルトの上にはみ出した肌にくっきり愛の一文字
○いろいろな色に染まってしまったが生まれたままできみに会いたい
×目覚ましの時計の音が鳴る前に目覚めてしまう旅先の朝
×秒針の刻むリズムを聞きながらあすの再会まだ迷ってる
○スニーカーのかかとを踏むなという君と列車の窓から海を見ている
×きみからの手紙待ってる土曜日の午後は掃除と洗濯をする
○来るなんて言葉信じていなかった眠れぬ朝の抜け殻の月
○傘を上げ視線を交わし擦れ違う顔確かめる雨の坂道
○ゆったりと水をたたえる大海のきみに抱かれて漂う夕べ
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by araimitsu | 2007-02-15 23:19 |
2006年 12月 09日

11月号特別作品

ホームから見上げる月は半月できみは何かが足りないという
ミジンコの群れを追い掛け北極の海ゆく鯨の恋うる妻と子
夏の夜にマグロのように横たわるきみの心は釣り上げられぬ
我が妻はふぐにあらねど膨らんで腹立たしことの多き日々らし
妻と母犬猿の仲と思ったが俺の批判は手を組んでする
若草の妻が欲しがる海亀を何も持たずに捕まえに行く
若草の妻も見ている十六夜の月を一人で異郷にて見る
寿司桶にイクラが三粒こぼれてた母とふたりの梅雨の日の昼
新しい鞄を持ってランララン最終バスを追いかけていく
親として喜ぶべきか年頃の娘が日経読み出したこと
人生をやり直せるならもう一度俺を選んでくれるか君は
水面の金魚のようにパクパクと何を求めているのだ妻よ
青丹よし若草山に鳴く鹿の妻恋う春の風船ひとつ
青白い月がゆっくりついて来る ひとりごという母と歩いた
大陸の風ははるばる海を越え京の都に黄砂を降らす
鼻ピアスした人妻が別れ際歌っていたのは白鳥の歌
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by araimitsu | 2006-12-09 14:00 |
2006年 12月 09日

題詠四季(三月号)「再」

予定などないのだけれどまた来ると約束をして今日は再見
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by araimitsu | 2006-12-09 13:50 |