暗黒星雲

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2008年 10月 31日

塔e歌会2008年10月詠草

尻尾まで餡のつまりし鯛焼きのほのかに温ききみが椅子はも

尻尾まで餡のつまれる鯛焼きのほのかに温ききみが椅子はも
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by araimitsu | 2008-10-31 20:40 |
2008年 10月 12日

俺の・好きな・塔の歌 2008年10月

投げられし檸檬のゆくえ思いつつきょう初夏の聖橋越ゆ (藤田千鶴)
成るようにしかならないと人言えど成らしてみたいこと一つある (酒井万奈)
自動車に先客ありぬさみどりの豆粒ほどの赤ちやんバッタ (船曳弘子)
聞き取ろう聞き返そうともせず過ぎる人工内耳の吾と夫は (福井綾子)
甘夏を鍋にぽたぽた煮上げたり夕映え色に透き通るまで (桶田夕美)
『黙示録』にたどり着きたりグーグルで<天使のラッパ>と検索すれば (白石瑞紀)
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by araimitsu | 2008-10-12 17:40 |
2008年 10月 12日

2008年7月投稿→2008年10月掲載<花山多佳子選>

057.gif「早いね」と言えばキラキラきらめいて「夏への扉開けたとこなの」
058.gifうがいする男がひとり朝靄の街に向かいて喉(のみど)見せたり
058.gifおやすみを言わず別れてひとり居る夜更けの窓に繁き雨音
058.gif渇いてるひとの集まるドトールの大テーブルで香川ヒサ読む
058.gif生い立ちを語るあなたの肌白く嘘かも知れぬと思いつつ聞く
057.gif道端で拾ったメダル五百円硬貨のように見えたが違う
057.gif驟雨去り路側に伸びる夏草の穂をたわませる雨の粒々
057.gifLサイズ探してみたが見つからずはみ出すだろう朱夏のからだは
057.gifオリーブの実は嫌いです本籍は関東平野北端の町
057.gifさねさし相模の小野にさわらびの燃ゆる春の日実朝偲ぶ
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by araimitsu | 2008-10-12 17:21 |
2008年 10月 11日

塔大阪歌会2008年10月詠草

思川渡って三十年前の記憶をたどり生家へ急ぐ
(ルビ: 思川=おもいがわ)

雨あがり呉服河島みぎに見て上弦の月に向かって走る
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by araimitsu | 2008-10-11 18:52 |
2008年 10月 08日

俺の・好きな・塔の歌 2008年9月

前世は知る由もなし 湯上がりの娘の身体レモンのにほひす (船曳弘子)
藪椿転がりゐるを見るさへや死をおもふなりみづからの死を (船曳弘子)
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by araimitsu | 2008-10-08 09:49 |
2008年 10月 08日

俺の・好きな・塔の歌 2008年8月

カレンダーめくれば新しい明日がある残生などと言うまじ今日は (青井せつ子)
平泳ぎのやうに手足を動かして空翔る夢このごろは見ず (船曳弘子)
10CMほどを残せるトイレットロールのごとき仕事ひきつぐ (保村たまき)
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by araimitsu | 2008-10-08 09:48 |
2008年 10月 08日

俺の・好きな・塔の歌 2008年7月

難産の果てに死にたる母牛も埋めて草生す故郷の山野 (酒井久美子)
屋上の葱畑に葱青く立ち手すり持ちつつ夫の歩めり (酒井万奈)
手に沁みし伊予柑の香がゆるゆるとペンの動きに添いて流るる (福井綾子)
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by araimitsu | 2008-10-08 09:33 |