暗黒星雲

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2009年 01月 29日

塔e歌会2009年1月詠草

夕闇に貼りついている顔がある扉はずっと開かれたまま
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by araimitsu | 2009-01-29 17:00 |
2009年 01月 20日

俺の・好きな・塔の歌 2009年1月号

きみのすべてを肯ふといふにあらざれどそのさびしさはすべて宥さう (永田和宏)
母とあふ稽古のやうに月の夜は唐谷川の音ききにゆく (大橋智恵子)
地に生くるものとして立ち風を受くいまだ芙蓉の開かぬ時間 (亀谷たま江)
寄り合ひて咲きても静かなつはぶきにひとすぢひとすぢ雨落ち始む (亀谷たま江)
チャイム鳴らしやがて男の去りゆくを居らぬつもりのわれは見ており (藤井マサミ)
まちがえたとまがもは向きを変えにけり鴨ならぬわたしを岸に残して (藤井マサミ)
追いつめる楽しみありしに気づきたり夏にも出で来ぬチャバネゴキブリ (酒井万奈)
雷の落ちしごと潰えしと友嘆く計算し尽くしし老後計画 (酒井万奈)
秋の庭にへび棲まわせてわたくしはベルディを聴く雨の降る午後 (助野貴美子)
水くぐる少年の肢ひらき閉ぢ水面に出でて夏は終りぬ (鈴木俊春)
編みなおすべく解くたびに毛羽だちて磨り減る糸と知りつつも吾は (沼尻つた子)
放たんとせし蟋蟀が風呂の湯に落下したりぬ死んでしまひぬ (船曳弘子)
つなぐたびふりほどかれてしまう手よつなぎなおせばコスモスゆれる (中村明美)
昨日より塀を動かぬ大き蛾の位置確かめて喪章をはづす (清水弘子)
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by araimitsu | 2009-01-20 11:40 |
2009年 01月 17日

耳鳴り

ひとりで部屋にいると空調の音の合間に鳴りやまない
耳鳴りの音が聞こえ、どちらがどちらかわからなくなっ
てくる。
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by araimitsu | 2009-01-17 14:04
2009年 01月 17日

塔2008年10月投稿→2009年1月掲載<池本一郎選>

058.gif振り向くと川音高くそれだけで感情みんな押し流されて
058.gif金曜の昼の木村屋三階で産み終えし主婦たちがパン食む
058.gif完熟のトマトにかぶりつく庭に祭り囃子が遠く聞こえる
058.gif木陰にて日射しを避けてバス待てば銀色の水、蝉が飛び立つ
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by araimitsu | 2009-01-17 13:54 |
2009年 01月 17日

塔大阪歌会2009年1月詠草

早口のウエイトレスはこの俺が異星語話すと思い込んでる
風邪声の窓口嬢は儀礼的笑顔つくらずキー打ち始む

次のように改作しよう。
早口のウエイトレスはこの俺が異星語分かると思い込んでる
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by araimitsu | 2009-01-17 13:51 |
2009年 01月 15日

ゴムの木

通院している病院の薬剤部の窓口の横にゴムの木の鉢
がおいてある。近づいて見てみると小さくて緑の色が
薄い葉ばかりだった。
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by araimitsu | 2009-01-15 09:14
2009年 01月 14日

詩集

デパートで待ち合わせをした。本屋で会うことにしたが
約束の時間になってもやってこない。詩歌のコーナーで
詩集を立ち読みしていたがだんだん重く感じてきた。
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by araimitsu | 2009-01-14 13:15
2009年 01月 12日

バスで帰宅した。国道からはずれて旧道を走る。前照灯が住宅の
塀をなめるようにして走る。ポスターのなかに白く浮かぶ男がいた。
曲がり角を曲がるたびにズボンのポケットに手を入れた男が白く
浮かんでいる。
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by araimitsu | 2009-01-12 15:10
2009年 01月 09日

蜂鳥

朝、東の窓を開けると、ゴミ焼却場の上げる白い煙の
向こうに奈良盆地の東のふちを形成する山並みが見え
る。今はまだ陽は昇っていなくて山並みの上の空は橙
色に光っている。ハチドリのかすかな羽音を聞いたよ
うな気がした。
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by araimitsu | 2009-01-09 09:59
2009年 01月 08日

竹垣

黒く大きな物に追いかけられて藁葺きの農家の庭に逃
げ込んだ。隠れるところを探しているとその物は迫っ
てくる。あわてて駆け出したぼくは農家の周りを囲っ
ている竹垣をすり抜けてしまった。
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by araimitsu | 2009-01-08 11:38