暗黒星雲

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2009年 11月 28日

塔e歌会2009年11月詠草

乗り込んだバスは見知らぬ町をゆき月の出を振り返る僕たち
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by araimitsu | 2009-11-28 19:27 |
2009年 11月 23日

俺の・好きな・塔の歌 2009年11月号

早く寝ろとまた言つてゐる寝てゐれば元のあなたにもどれるように (永田和宏)
片角の牡鹿のあとを歩みけり阿修羅のゐない飛火野の夏 (小林幸子)
近所の犬に頭下げられしは錯覚か五、六歩過ぎて振り返り見る (澤辺元一)
ともに山を下り来りしアキアカネ地上にわれをおきて去りたり (藤井マサミ)
笑いかわせみのように笑う人居りて夏果つる夜の月はオレンジ (岩切久美子)
彼岸花のつぼみ二本を仏壇にお母さんこれ絵蝋燭です (大橋智恵子)
霧の夜の赤信号鋭し ああ孝行をしたくない時に親がゐる (岡部史)
帰りきて靴をぬぎゐるその時に電話がなりぬ暗き居間より (落合けい子)
黄蝶きて日傘のなかにしばらくを共にゆくなりひらひらとつばさ (亀谷たま江)
向き合ひて互みの視線絡まざる狛犬のあひだ通り抜けたり (木村輝子)
三百名の出席者には三百の留守のかたちのあるを思えり (小石薫)
誰彼の退屈に付き合うと言う携帯3つ持ちて少女は (山下洋)
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by araimitsu | 2009-11-23 21:04 |
2009年 11月 13日

塔2009年8月投稿→11月掲載 <池本一郎選>

うす青の朝顔ひらく腹痛を訴へられたあの朝のこと
梅雨なのか梅雨でないのか降つてゐるをさない者の目覚めぬ窓辺
寝不足の頭に響く裏山の鳩の鳴く声。白桃を剥く
この歳になつてわかつてきたやうなきみの言葉の癖らしきもの
銀行の応接室に人待てば窓そとに見ゆる大き槻の木
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by araimitsu | 2009-11-13 10:18 |